Microsoft、ソースコード共有サービスGitHubを75億ドルで買収と正式発表 オープンソース化を推進

Microsoftは6月4日(現地時間)、開発者支援サービス「GitHub」を75億ドルで買収することを発表しました。

GitHub Press Release

GitHub」とは、ソースコードのバージョン管理ツールを利用した共有ウェブサービス。アプリケーション開発プロジェクトをホストし、バージョン管理システム「Git」で管理・ソースコードを共有できます。「ディベロッパーのFacebook」とも呼ばれ、2,800万の開発者・8,000万件のリポジトリを抱えるプロジェクトホスティングサービスの最大手です。

Bloomberg紙の報道によれば、関係者の1人によるとGitHubは、株式上場よりも会社売却を望み、Microsoftのサティア・ナデラCEOに好印象を持ったことなどから同社を売却先に選んだといいます。

実はAppleやAmazon、Facebook、GoogleといったIT界の名だたる企業の社員も、GitHubを利用しています。そしてGitHubのデータによるとMicrosoftは群を抜いてユーザが多く、1,000人以上の社員がコードを寄稿しており、相当なヘビーサポーターとなっているのです。The Vergeによれば、GitHubにはWindowsのファイルマネージャーのオリジナル・コードも見つかると指摘されています。

GitHubの時価総額は、2015年時点で20億ドル(約2200億円)。GitHubは人気の同サービスで利益をあげることができず半年以上前から新CEOを探していましたが、買収によってその道は大きく変わることになります。そして、オープンソース・ソフトウエアへの依存度を高めつつあるMicrosoftにとっても重要なプログラム・ツールを獲得できるわけです。

Microsoftはかつて「CodePlex」というプロジェクトホスティングサービスを自社で運営していましたが、「GitHub」との競争に敗れ、2017年にサービスをシャットダウンしたという歴史があります。

ナデラ氏は2014年にMicrosoftのCEOに就任して以来、プログラマー・デベロッパーを積極的に支援してきました。とくにオープンソース技術への投資を加速させており、PowerShellVisual Studio CodeMicrosoft Edgeなどをオープンソース化しています。他にも、MicrosoftはUbuntuの開発支援を行うCanonicalと提携してLinuxのコマンドラインをWindows 10に加えたり、Xamarinを買収してクロスプラットフォーム向けにアプリケーションの開発を加速させるためのツールを提供したりと、開発支援ツールの作成に注力しています。

MicrosoftはGitHubのエンタープライズ利用を促進するとともに、Microsoftの開発ツールとの連携を強化していく方針。

買収の完了は今年度中を目標としているといい、GitHubの新しいCEOには「Xamarin」の創設者であるNat Friedman副社長が就任する予定。現在のCEOであるChris Wanstrath氏はテクニカルフェローとしてMicrosoftに加わります。

一方でMicrosoftによるGitHub買収には冷ややかなユーザーも多く、Microsoftはオープンソースをかき集めすぎているのでは?代替サービスとしてGitLabに乗り換えるなんて声もあります。(参照

なお、GitHubの競合サービスであるGitLabは、早くも「おめでとうGitHub」というリリースを出して祝福しています。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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