外環道「千葉区間」が6月2日開通 首都高経由なくなり最大30分短縮 国道298号同時開通で松戸・市川に南北軸

6月2日、東京外郭環状道路(外環道)埼玉県・三郷南IC~千葉県・高谷JCT15.5kmが完成し、記念式典が行われました。一般車両の通行は午後4時から可能となりました。

1969年の都市計画決定から約半世紀を経ての開通となり、首都圏湾岸部と北関東エリアが結ばれます。

GAIKAN – NEXCO東日本特設サイト

東京外郭環状道路(外環道)「千葉区間」三郷南IC~高谷JCT間が6月2日に開通しました。並行する一般道、国道298号の一部も同時開通し、千葉県松戸市や市川市の交通事情をはじめ、首都圏の交通事情が大きく変わることになります。

今回の開通により、外環道と京葉道路・東関東道・首都高湾岸線が結ばれます。外環道から放射状に延びる常磐道・東北道・関越道などと京葉道路・東関東道などの行き来は、これまで首都高経由が一般的でしたが、外環道を経由することで所要時間が短縮されます。千葉の湾岸部と北関東エリアが都心部を通らずに直接高速道路でつながり、千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートや埼玉県三郷市の大型ショッピングセンターへのアクセスも向上するなど、観光交流の促進や物流の効率化が期待されています。

NEXCO東日本によれば、高谷JCT~三郷JCT(常磐道)間は首都高中央環状線(C2)経由から環道経由になることで、約26分短縮され、所要時間は43分から17分に。高谷JCT~川口JCT(東北道)間も同様に約26分短縮され、54分から28分になります。高谷JCT~大泉JCT(関越道)間も、首都高9号深川線および5号池袋線経由から約18分短縮、60分から42分になるといいます。

京葉道路と接続する京葉JCTは、全8方向の行き来が可能な「フルJCT」として整備されます。京葉道路は首都高7号小松川線とつながっていますが、この小松川線は中央環状線(C2)とのあいだにJCTがなく(現在小松川JCTは建設中)、小松川線の起点である両国JCTから京葉道路の宮野木JCTまで約30kmのあいだで、ほかの高速道路と連絡していませんでした。京葉JCTの整備で、常磐道方面から首都高を経由することなく京葉道路を利用でき、東関東道が混んでいれば京葉道路を通るというルート選択もしやすくなります。

なお、京葉JCTのうち外環道の高谷JCT方面と京葉道路の千葉方面を結ぶランプウェー2本は建設中です。

今回開通した外環道千葉区間は最新の工法で浩二が進められ、多数の鉄道・道路・河川の立体交差を乗り越えて建設されました。上の動画や、公開されている特設サイトをみてみるだけでも道路建設技術の凄さがわかります。

今回同時に開通する、外環道に並行している一般道の国道298号も、周辺の交通事情を大きく変えることが期待されています。

国道298号は、千葉県松戸市・市川市の一般道としては初めての4車線道路です。このエリアでは特に南北を結ぶ県道でしばしば渋滞が発生しており、これら道路では死亡事故率が千葉県内の国道・県道における平均の3倍以上に上る区間も多数あるといいます(国土交通省)。周辺では歩道も整備されていないような細い道へ大型車が入りこんでくることもあるうえ、そこが小学生の通学路となっているケースもあり、今回の国道298号線の開通により、南北に移動する車が外環道や国道298号に転移することで、生活環境の改善も期待されています。

もちろん所要時間も大幅に短縮され、松戸市役所と市川市役所のあいだの所要時間は、県道1号・市川松戸線経由で約35分のところ、国道298号を経由することで約18分に短縮されるといいます。

外環道の千葉区間は、都市計画が決定した1969年から約半世紀をかけての開通となりました。

首都圏広域で整備が進む環状高速道路は、もっとも都心部を走る首都高中央環状線(C2)はすでに全線が開通済み、東京23区のちょうど外側を走る外環道は今回の開通で6割が完成、首都圏環状のもっとも外側を走る圏央道は昨年2月に茨城県区間が開通して9割が完成しました。

外環道の残り区間、練馬区の大泉JCT~世田谷区の東名JCT(仮称)間の16kmは整備中で、東名JCT-首都高速湾岸線を結ぶ20kmは着工の見通しが立っていません

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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