「あまちゃん」三陸鉄道、JR山田線引き継ぎ「リアス線」で163km一貫営業へ 第三セクター最長路線に

岩手県の第三セクター・三陸鉄道は12月25日、JR東日本のJR山田線引き継ぎに伴う新しい路線名を「リアス線」に決定しました。同社が運営している南リアス線・北リアス線と山田線の全長約163kmを2018年度末から一貫運行します。

三陸鉄道

三陸鉄道は、今回のJR山田線の沿岸部区間を挟んで、北リアス線(久慈-宮古間、71km)、南リアス線(釜石-盛間、36.6km)を運行している第三セクター方式の鉄道会社。

一方、今回一部が移管されることが決まったJR山田線は盛岡~宮古~釜石間157.5kmを結ぶJR東日本の鉄道路線。このうち宮古~釜石間55.4kmは太平洋岸に沿って線路が敷設されています。

宮古駅で三陸鉄道が運営する北リアス線と接続し、終点の釜石駅でも三陸鉄道南リアス線が接続。山田線沿岸部は三陸鉄道の2線に挟まれる格好となっています。

移管後の三陸鉄道の路線総延長は計163kmで、同社はこれを「リアス線」として一貫運行。第三セクターが運行する路線では、国内で最も長くなります。

また、同社取締役会では、移管区間の駅名について、古くから地域住民に浸透しており開業後も違和感を覚えないとして、新駅の「宮古短大駅」「払川駅」を除き、現在の駅名を使用することに。これまで北リアス線や南リアス線で採用されているような駅の愛称を今月から公募し、年度末をめどに決定します。

JR山田線は2011年3月、東日本大震災による津波で線路が流失、駅舎が倒壊するなど甚大な被害が発生。もともと経営環境が厳しかったこともあり、一時は鉄道を廃止してバス高速輸送システム(BRT)に転換することも考えられていました。現在は三陸鉄道が列車の運行を引き継ぐ条件でJR東日本による復旧工事が進められており、工事完了後に三陸鉄道に移管されます。

三陸鉄道の北リアス線・南リアス線も、東日本大震災で甚大な被害を受けました。しかし、地震発生からわずか5日後の3月16日には久慈駅 – 陸中野田駅で運行を再開、被害が小さな他の区間についても3月末までに運転再開し、被災者を勇気づけました。被害が大きなそれ以外の区間についても、岩手県や国の支援を受けて復旧工事を進め、2014年4月6日に全線が復旧し運転再開。復興の象徴として東北の地に蘇りました。

その後、NHKの朝ドラ「あまちゃん」で大きな注目を集め、観光客も大幅に増加。もともと三陸海岸の風光明媚な景色の中を走る路線だっただけに、東北観光の目玉としても注目されています。

 

全長163kmの「リアス線」で直通列車が走ったら。三陸鉄道が最近流行りの観光列車を作る。

なんだかわくわくする新路線も、あと1年で開業。

私もまた東北を訪れて、ぜひ乗りに行きたいと思います。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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