福岡・地下鉄七隈線の博多駅延伸、陥没事故影響で2年先延ばしに 昨年11月に大規模陥没事故 総工費はプラス137億円

福岡市と福岡市交通局は、工事をすすめている福岡市営地下鉄・七隈線の天神南―博多間の延伸事業について、JR博多駅前で昨年11月に起きた道路陥没事故の影響で、開業時期を予定の2020年度から22年度に延期すると発表しました。

福岡市交通局

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福岡市は工事が進められている地下鉄七隈線の延伸区間(天神南-博多、1.4km)の開業時期を2年遅らせ、2022年度の開業とする方針を固めました。

約450億円としていた総事業費も、地盤強化などで約49億円の追加が生じ、資材価格や人件費の上昇なども考慮すると全体でプラス137億円の約587億円になると算定しています。

陥没した現場(昨年11月撮影)

去年11月、JR博多駅前のはかた駅前通りで起きた大規模な陥没事故は、掘削中の地下鉄トンネル上部の岩盤が崩落して発生。現場は特殊な土砂で埋め戻され、地下鉄のトンネル工事は現在も止まったままとなっています。

福岡市は早ければ今月中にも工事を再開させたいとして、具体的な工事の進め方について最終的な検討を進めています。

工事期間については複雑な地質が続く現場周辺で地盤改良を行うのに1年かかり、さらにトンネル内にたまっている水を抜いたり土砂を取り除いたりするに6か月かかるとしています。

陥没事故の詳細や、発生してしまった要因の考察については過去の記事で詳細に書いていますのでこちらをご参照下さい。

地下鉄工事中の博多駅前で大規模陥没事故 七隈線延伸工事と現場の神対応『もはやシンゴジラ』

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地下鉄七隈線は、福岡市中心部の天神と環状線に沿った郊外エリアを結ぶ路線。2005年の開業以来、福岡市の人口増加に伴って乗客数は年々増加。地下鉄空港線・JR線の通る博多駅への延伸が望まれていました。

延伸工事はおととしから行われており、現在七隈線の終点となっている中央区の天神南駅から延伸して博多区のJR博多駅につなげるためのものです。1.4kmの区間をおよそ450億円・7年かけて工事し、今回の現場付近の「博多駅(仮称)工区」は、大成建設など5社による共同企業体が担当。2020年度の開業を予定していました。

延伸によって、福岡の2大商圏である博多と天神が現在の地下鉄空港線よりも早く結ばれ、中間駅が設置される付近の大型商業施設「キャナルシティ博多」もあることから、現在はバスが主流の天神博多間の交通状況が大きく変わり、渋滞緩和や時間短縮につながり、回遊性が向上します。(博多駅と天神を今回の地下鉄ルート上を地上で結ぶ道路「国体道路」は、道幅が狭く、交通渋滞が慢性化している)

そして昨年10月には初めて200万人を突破した訪日外国人観光客。現在も観光客と福岡市の人口は増加し続け、勢いはとどまるところを知りません。

“日本一都心に近い”福岡空港とも博多駅での乗換によって七隈線延伸が結ばれ回遊性の向上と魅力向上で、さらなる発展が期待されています。

私自身、中高でお世話になった七隈線ですが、博多駅への延伸がどれだけ便利になることかと待ち望んでいましたが、昨年の陥没事故が発生してしまいました。工事が遅れるのは残念ですが、まだまだ発展を続ける福岡の街。スムーズに工事が進み、早期に開業できることを願います。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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