Qualcomm、新モバイルSoC「Snapdragon 845」を発表 Snapdragon搭載Windows PCもいよいよ来年春に登場へ

Qualcommは12月5日(現地時間)、米ハワイ州マウイ島で開催している「Qualcomm Snapdragon Technology Summit 2017」で、次世代モバイルチップセット「Snapdragon 845」を発表しました。

またあわせて、Snapdragonチップセット上で動作するWindows PC「Windows on Snapdragon」が2018年春にも登場することを明らかにしました。

Qualcomm Newsrelease- Windows on Snapdragon

Qualcomm Newsrelease- Snapdragon845

Snapdragon 845は10nmプロセスで製造

Snapdragon 845はサムスンが製造を担当する、Qualcommの新モバイルチップセット。

サムスンLSIの10nmファウンドリーで製造され、中国Xiaomiの次期フラグシップスマートフォンに搭載されることも明らかになりました。

Snapdragon 845は、「Snapdragon X20 LTE」モデム、Wi-Fi、「Hexagon 685」DSP、「Aqstic Audio」、「Adreno 630」GPU、「Spectra 280」画像信号処理、「Kryo 385」CPU、ハードウェアベースのセキュリティ、メモリで構成されます。

これにより、「Snapdragon 835」と比べてグラフィックス処理は30%高速になり、電力効率は30%向上し、ディスプレイスループットは2.5倍高速になるとしているとしています。

4K動画撮影機能も強化され、新たに4K 60fpsでの動画撮影をサポートするほか、8bitから10bitカラーに移行し、色域を拡大したことでより豊かな色表現が可能だといいます。

カメラ機能には、「Ultra HD Premium」と呼ぶビデオキャプチャ、ディープポートレートモード、マルチフレームノイズ除去、ビデオ消費電力の30%削減、深度に基づく顔認識、高度な手ぶれ補正、選択式モーションキャプチャなどの機能をサポート。

機械学習やAIの機能も強化されるほか、音声認識やセキュリティ面も大幅強化。Spectra ISPによって虹彩認識がサポートされ、サングラスをかけたままでも認証が可能になったほか、Apple「Face ID」のような顔認証や、音声認証もサポート。またAqstic Audioとの組み合わせにより「OK, Google」といったウェイクワードの認識能力が向上します。

またLTE通信部はSnapdragon X20モデムを統合し、受信最大1.2Gbpsにも対応します。

Snapdragon 845を搭載したSoCは2018年初頭に出荷される製品に搭載予定。すでに搭載が明らかとなったXiaomi「Mi 7」のほか、来年初頭にも発表されると見られている、Samsung「Galaxy S9」(仮)やSony「Xperia XZ2」(仮)などに搭載されると思われます。

ASUSとHPからスナドラ搭載windows PC

ASUSとHPは、Snapdragon 835を搭載したフルWindows 10 PC「Always Connected PC」をそれぞれ発表しました。2018年春より順次出荷予定です。

Snapdragon 835搭載したWindows 10対応のモバイルPCとして発表があったのは、ASUS「NovaGo」HP「ENVY x2」の2モデル。

2017年6月に台湾で開催されたCOMPUTEX TAIPEIで展示された構想段階のデバイスがいよいよ製品化されて登場します。

モバイルSoCを搭載することのメリットとしては、やはりバッテリー駆動時間の長さが挙げられます。

Intel製CPUを搭載したPCでは10時間程度でも長時間駆動だといわれますが、Snapdragon搭載PCでは、フル稼働させても2日、スタンバイなら30日のロングバッテリーを実現。MicrosoftのMyerson氏が「Week of Battery Life(1週間のバッテリー駆動時間)」と表現するほど、従来のような「充電なしで1日フルに使える」という持続時間をはるかに上回ることをアピールしています。

また過去のARM版Windowsとは違い、「Always Connected PC」ではx86エミュレーションにより、Snapdragon 835上でフルWindows 10アプリを動作させることができます。

さらに「Always Connected PC」の名前の由来ともいえるのが、LTEモデムの搭載。eSIMなどで1Gbps級のLTEにも対応し、スマートフォンのように常時モバイル回線に繋がり、インターネットをいつでもどこでも利用できます。

ASUS「NovaGo」

ASUSが発表した「NovaGo」は、Snapdragon 835を採用した2in1PC。標準OSはWindows 10 Sで、Windows 10 Proへのアップグレードも可能なモバイルPCです。

Snapdragon 835と最大8GB RAM、最大256GBのストレージを搭載。PCとしては常識はずれの22時間の連続動作・約30日の連続スタンバイというバッテリー駆動をウリにします。

eSIM / nanoSIMに対応し、 X16 LTEモデムを搭載。4CAと最大1GbpsまでのLTE通信にも対応します。

2in1PCとして、 キーボードを備えるクラムシェル型ではありますが、ディスプレイは閉じた状態から本体背面まで開いて折り返すことができ、キーボードを取り外すことなくタブレットスタイルで使用可能な構造。タッチパネル搭載で、指やスタイラスペンで画面に手書きできます。

ディスプレイは13.3インチ(1920×1080ドット)液晶。キーボード部を含む本体の厚みは14.9mm、重量1.3kgというコンパクトなサイズです。

価格は4GB RAM・64GBストレージモデルが599ドル(約6万6000円)、8GB RAM・128GBストレージモデルが799ドル(約8万8000円)。米国のほか、中国、台湾、イタリア、イギリス、フランス、ドイツで発売予定で、2018年初頭〜春に登場するとみられます。

HP「ENVY x2」

HP「ENVY x2」は、6.9mmの薄さを売りにする2in1PC。

NovaGoと同じくSnapdragon 835とSnapdragon X16 LTEモデムを搭載した2in1タイプのモバイルPCで、標準OSはWindows 10 S。Windows 10 Proへのアップグレードも可能。

カバーとスタンドを兼ねたキーボードは、タッチパネルディスプレイのある本体から分離でき、マグネット式のため容易に脱着可能。スタンド部はディスプレイの角度を110〜150度まで自在に調整できるようになっています。

本体の厚みは6.9mmで、タブレットやスマートフォンと遜色のないサイズで、重量が約700gと軽量なのも大きな特徴。ストレージは最大256GB、メモリーは最大8GBWindows Ink認証済みのスタイラスペンが付属します。

こちらは価格や詳細スペックは未定ですが、発売は2018年春だということです。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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