SONY、フルサイズミラーレス「α7R III」を発表 4240万画素、秒間10コマ連写で高速・高精度AFを小型ボディに凝縮

SONYは、35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載した、Eマウントのミラーレスデジタル一眼カメラ「α7R III」(ILCE-7RM3)を11月25日に発売すると発表しました。

価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37万円前後の見込みです。

SONY α7RⅢ

「α7R III」は、高解像度を特徴とした「α7R」シリーズの最新機。2013年に発売されたの「α7R」、2015年の「α7R II」に続く第3世代のモデルで、高画質化して高速連写性能・AF性能を強化。新たに4K HDR対応など動画撮影機能も向上しました。また、リレー記録や同時記録できるSDカードデュアルスロットや、モバイルバッテリ給電対応のUSB Type-C端子も採用するなど、時代に合わせた進化を遂げています。

α7R IIIの大きな特徴としては、約4,240万画素の高解像度と約10コマ/秒という高速連写の両立があります。Aマウント機には約4,240万画素×最高約12コマ/秒のスペックを持つ「α99 II」がありますが、ボディの小型なミラーレスのα7シリーズで高解像度と連写を両立させたモデルは初めてです。(これまではα7R IIが約4,240万画素ながら最高約5コマ/秒、α9は電子シャッターで最高約20コマ/秒ながら有効約2,420万画素)

センサーは35mmフルサイズ有効4,240万画素の裏面照射型「Exmor R CMOS」センサーを搭載。画像処理エンジンのBIONZ Xはα7R IIに比べ1.8倍高速化常用ISO感度は100~32000(α7R IIは25600)に強化しています(拡張ISO感度は50~102400で従来と共通)。

ボディ内手ブレ補正効果は、旧モデルの4.5段分相当から5.5段分相当に向上。手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを新開発し、アルゴリズムも最適化したことで世界最高とする5.5段の補正効果を実現したといいます。

シャッターチャージユニットも新開発。シャッター振動によるブレの影響を抑えつつ最高約10コマ/秒の高速連写に対応し、耐久性と静音性を両立しています。

399点の像面位相差AFセンサーを採用し、精度面では低照度時のAF速度と、動体追従性がそれぞれ最大でα7R IIの2倍まで強化されました。また425点に強化したコントラストAFとあわせたファストハイブリッドAFにより、広く高密度なカバーエリアを持つように。低照度時のAF速度が最大2倍に向上し、暗いシーンなどでも大ボケからの合焦速度を高め、被写体を瞬時にとらえるといいます。

動体追従性や瞳AF検知機能追従性能が約2倍向上。またフォーカスポイントを直感的かつ瞬間的に移動できるマルチセレクターを本体に搭載し、上下左右に押してAF測距点を選べるようになりました。ファインダーを覗きながらでもフォーカス移動できるタッチパッド機能や、モニターのタッチフォーカスにも対応しています。

またα9と同様の機能として、ピント拡大中のAFにも対応。静止画でピントを合わせたいエリアを選択し、ファインダー/モニター上で拡大させた状態でAFが利用できます。

静止画撮影の新機能としては、建築物や美術品などを高精細かつ高い質感で描写する「ピクセルシフトマルチ撮影」に対応。通常の撮影は、各画素にRGBのうち1色分の色情報を得て、残り2色分は周辺画素から補間するのが一般的ですが、新機能では有効約4,240万の全画素でRGBの全色情報を得て補間処理せずに直接合成して画像を生成。色モアレ(偽色)の発生を抑え、高精細かつ忠実な質感描写を可能にします。

動画は最高4K・30fpsに対応HDR映像の記録にも対応し、黒つぶれと白飛びを抑えた肉眼に近いリアリティの映像が楽しめます。またフルHDでの120fpsハイスピード撮影、スロー/クイックモーション動画記録動画からの静止画切り出しなどが可能になりました。また、動画記録時のAFでは速度と精度の両方を向上させています。

背面モニターは3インチ・約144万ドットのチルト可動式。RGBWの画素構成により明るいWhiteMagicパネルを採用しており、上方向に約107度、下方向に約41度チルトします。

ファインダーは約369万ドットの有機ELパネルを採用。最大輝度が約2倍に進化したほか、約30%の高速化も実現。倍率は0.78倍です。またメニュー上で静止画撮影時のファインダーフレームレートを標準の60fpsと高速の120fpsから選択可能になっています。

記録メディアはSDメモリーカード。新たにデュアルスロットを搭載し、UHS-II対応のスロット1と、メモリースティック系に対応するスロット2(SDはUHS-I)の構成。リレー記録、同時記録、RAW/JPEGや静止画/動画の振り分け、メディア間コピーなどにも対応しています。

バッテリは従来のNP-FW50の約2.2倍の容量を持つNP-FZ100に対応。静止画撮影可能枚数は、液晶モニター利用時が約650枚、ビューファインダ利用時が約530枚。同バッテリを最大2個装着できる縦位置グリップ「VG-C3EM」や、最大4個収納できるマルチバッテリーアダプタキット「NPA-MQZ1K」も別売で用意します。

インターフェースとして給電対応のUSB Type-Cと、microUSBの2系統を備え、モバイルバッテリなどから電力供給しながらリモコンをつないで撮影するなどといったことが可能です。またスタジオ用フラッシュとの接続を想定したシンクロ端子を搭載。ワイヤレスフラッシュ撮影時は後幕シンクロ、スローシンクロが可能です。そのほかmini-HDMI端子、3.5mmイヤホンジャック、マイク端子を搭載しています。

通信機能はWi-Fi/Bluetooth、NFCを装備。もちろん、Sony Play Memoriesアプリを経由した、スマートフォンへの画像・動画のワイヤレス転送にも対応しています。

外形寸法は約126.9×95.6×62.7mm。重量は本体のみで約572g。サイズ感的にはα9と同様で、重さはα7R IIとα9の中間といったところです。

発売時期は11月25日、ボディの税別価格は37万円前後の見込みです。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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