福岡・六本松地区の新商業施設「六本松421」が開業 JR九州の沿線外で初の大規模開発に 福岡市科学館には8K映像のプラネタリウムが誕生

福岡市中央区・六本松地区の九州大学跡地で、JR九州が開発した複合施設「六本松421」が9月26日オープンしました。

隣接地には分譲マンションや有料老人ホームも誕生。JR九州が、その沿線以外で初めて行った大規模開発になります。

六本松421公式サイト

「六本松421」はかつてこの地にあった九州大学六本松キャンパスの跡地に誕生した新商業施設です。名前の由来は「六本松4丁目2番1号」にあること。福岡市営地下鉄七隈線の六本松駅に直結し、都心の天神地区からは10分程度。西鉄バスのターミナルともなっており、今最も福岡で発展が見込まれるエリアです。

建物は6階建てで、1階と2階が商業エリア。3階以上に中央区舞鶴から移転した福岡市科学館九州大学法科大学院が入ります。福岡市科学館は10月1日開館予定です。

商業エリアには23の店舗が入り、1階フロアには「食」を中心に豊かな生活をサポートする「六本松マルシェ」を展開。スーパーマーケット「ボンラパス トレゾ」やベーカリー「グレンドール+」、カフェ「ミカフェート」、JR九州グループの「ドラッグイレブン」など計17店舗がオープンします。

2階にオープンする「六本松 蔦屋書店」は、九州では初となる蔦屋書店の旗艦店。「GOOD LOCAL」をスローガンに、六本松での日々の暮らしをより豊かにする時間と空間を提供。旅、食、子育て、音楽、ファッション、アートの6分野に関する本や音楽、映画を取り揃える他、店内に6つのイベントスペースを設置するほか、福岡出身のアーティストやクリエイターによるライブやアート展示等のイベントを行い、「文化の地産地消」を目指します。

併設された「スターバックスコーヒー」では、九州地区では初の新感覚コーヒー「スターバックス ナイトロ コールドブリューコーヒー」を販売。バリスタがオーダー毎に、専用のタップからグラスに注いで提供するスタイルです。

そのほか蔦屋書店内には文房具・雑貨・軽食を販売する4店舗が入居。2階にはJR九州のアフタースクール「Kids JR 六本松」やクリニックなど計6店舗がそろいます。

3階は九州大学法科大学院と、福岡市科学館が入居。4~6階も同科学館です。

かつて中央区舞鶴にあった福岡市科学館は、プラネタリウムや宇宙に関する展示などで人気でしたが、新たな科学館には8K相当の超高画質で星空を再現するプラネタリウムが誕生します。

プラネタリウムは6階にあり、直径25m、高さ15.5mで九州最大。暗闇に40万個もの星がくっきりと浮かび上がり、オリオン座やオーロラ、天の川が次々に映し出されると、無数の星に囲まれたような感覚になるといいます。

九州大学大学院を修了した宇宙飛行士・若田光一さんが名誉館長を務め、宇宙、生命などをテーマにした常設展では、来館者が操作できるデジタルサイネージがあり、無重力訓練の体験もできるということです。

JR九州としては、自身の沿線以外で初めての大規模開発となる六本松。

分譲マンションなどを含めた一帯開発の総事業費は、土地取得代を含め約280億円に上ります。

九州大学跡地には他にも、JR九州の分譲マンション「MJR ROPPONMATSU」や有料老人ホーム「SJR ROPPONMATSU」のほか、中央区城内・赤坂地区などから移転する検察庁や福岡高等裁判所なども建設が進んでいます。

直結する六本松駅の福岡市営地下鉄七隈線は博多駅への延伸工事が進んでおり、六本松地区はこれからの発展が大いに期待され、今回の施設誕生が周辺の再開発を誘導する可能性は大きいでしょう。

福岡といえば、西日本鉄道がターミナル駅を持つ「天神地区」とJR九州の博多駅がある「博多地区」の2拠点が大きな商圏として「天神VS博多」の競争がなされています。日本一とも言われる「西鉄バス」の地盤である福岡市の天神以西の地域である六本松でJR九州が開発を行ったことは、今後の事業の試金石であるともとれます。

アジアをはじめ世界各国からの観光客が大幅に増加し、福岡空港も大規模リニューアル工事が進行中で、地下鉄七隈線も博多へと延伸し、天神地区では「天神ビッグバン計画」という再開発プロジェクトが進むなど、ますます勢いづく街「福岡」。これからの福岡の発展が楽しみです。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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