楽天、フリーテルの格安スマホ事業を買収 MVNO初のM&Aで業界3位に 端末製造・ブランドは継続

楽天は、MVNO(格安スマホサービス)に関して、「フリーテル(FREETEL)」ブランドで展開するプラスワンマーケティングのMVNO事業を11月1日に買収すると発表し、日本経済新聞などが報じました。

楽天株式会社プレスリリース

FREETELプレスリリース

現在MVNOで業界4位の楽天(=楽天モバイル)のシェアは、フリーテルの買収後、ソフトバンク系のワイモバイル(Y!mobile)とNTT系のOCNに次ぐ3位に浮上します。

買収額は5億2000万円。プラスワンマーケティングでは、「FREETEL」ブランドでモバイル端末事業とMVNO事業を展開していますが、楽天が承継するのはMVNO事業のみで、その売り上げは43億2900万円です。

格安スマホの利用者数は低価格を背景にスマホ全体の利用者の1割に達しますが、通信大手も参入し競争が激化。

今回の楽天の買収は、MVNO初の業界再編となりました。楽天は格安スマホで顧客基盤を広げ、インターネット通販関連事業の拡大を狙います。

プラスワンマーケティングは2012年に設立され、2013年11月に格安スマホに参入。「KIWAMI」「Raijin」など、独自の端末デザインを武器に顧客数を伸ばしました。

しかし今年4月、消費者庁が「業界最速」と表示していた広告について、「事実と異なり景品表示法違反に当たる」として措置命令を出し、契約数が伸び悩んでいました。有名芸能人などを起用した広告投資の負担も重く、2017年3月末時点でのプラスワン全体での売上高は100億5900万円、営業利益は53億8800万円の赤字でした。そのうちMVNO事業の売り上げは43億2900万円、負債は約30億円です。

楽天とプラスワンマーケティングはどちらもNTTドコモから通信回線を借りて格安スマホ事業を展開していますが、楽天が端末の販売・通信サービスの展開を行う一方、プラスワンマーケティングはスマホの端末を自社で設計・生産する事業も持っています。

今回は格安通信サービス事業のみを切り出して楽天に売却し、プラスワンマーケティングはモバイル端末事業に特化し、楽天は買収後もフリーテルのブランドを残すとしています。

プラスワンマーケティングはプレスリリースで「本取引によって当社はモバイル端末事業への投資に、より注力することが可能になるため、さらにコストパフォーマンスに優れたモバイル端末を開発し、国内外へ提供できるようになります」としており、モバイル端末事業を継続していくということです。

実際の事業買収は、11月1日付で通信サービスを、楽天が承継します。契約先は楽天となり、料金の請求も11月1日より楽天からの請求になりますが、APN設定を含め、ユーザーによる手続きはありません。

承継後の通信サービスの内容や料金等に変更はなく、ユーザーはこれまでと同様に使えます。

承継対象の通信サービスは以下の通り。

【承継対象の通信サービス】

  • FREETEL SIM(使った分だけ安心プラン、使った分だけ安心プラン 最大20GB、定額プラン、プレミアムバリュープラン 、スマートコミコミプラン、スマートコミコミ+プラン)
  • FREETEL SIMに付帯する通話サービス(FREETELでんわ、FREETELでんわ だれでもカケホーダイ、プラスワン・マーケティング通話料いきなり半額)
  • YAMADA SIM PLUS powered by FREETEL
  • ニコニコSIM(仮)powered by FREETEL

 

 

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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