JR東日本と三井物産、イギリスで鉄道運営権を獲得 ロンドン~リバプール間の通勤路線などで列車運行へ 今年12月にも事業開始

JR東日本三井物産は8月10日、イギリスのAbellio UK社とともに、ウェストミッドランズ旅客鉄道事業の運営権をイギリス運輸省から獲得したと発表しました。

イギリス運輸省と連携し12月からの本事業開始に向けて準備を進めていくということです。

JR東日本・三井物産共同プレスリリース

現行事業者による運行

今回JR東日本三井物産アベリオUK社(Abellio Transport Group Limited)の3社が獲得したウエストミッドランズ(West Midlands)旅客鉄道事業の運営権は、ロンドンへの通勤路線、ロンドンからイングランド北西部の都市リバプールまでをつなぐ長距離路線及びイングランド中西部にある英国第 2 の都市バーミンガムの都市圏輸送を担うものです。

イギリスでは、民間企業が旅客鉄道運行事業の運営を担うフランチャイズ制度を採用していて、地域ごとに分けられた各路線の運行事業者は、イギリス運輸省による入札によって決定されます。

3社はコンソーシアムを組成2016年11月に入札を行い、受注通知を受け、12月にも本事業開始に向けて準備を進めるとしています。

本事業は、JR 東日本・三井物産の両社が共同で海外鉄道事業の運営に取り組む初めての案件となります。また、JR東日本が海外鉄道運行事業に参画する最初の案件であり、三井物産としては英国イーストアングリア(East Anglia)旅客鉄道運行事業に続く、イギリスで2路線目の旅客鉄道事業参画となります。

現在のウエストミッドランズの運行事業者による事業規模は、路線長899km、年間乗客数約7360万人、車両数551両(173編成)、駅数170駅、従業員数約2500人にのぼります。

事業運営にあたっては、運輸省より要請される新車両の導入による輸送力増強ロンドン・バーミンガム周辺の通勤混雑緩和、ユーザーへの情報提供や輸送安定性の強化などのサービス品質向上などの実現に向け取り組むということです。

JR東日本では、「グループ経営構想Ⅴ ~限りなき前進~」のもと、新たな事業領域への挑戦として、海外鉄道プロジェクトへの参画を目指しており、タイ・バンコク都市鉄道パープルラインにおける鉄道車両の供給や車両・地上設備等のメンテナンス業務への参画、インド高速鉄道プロジェクトへの技術的支援など、グループ一体となって海外鉄道プロジェクトへ関わり始めています。

同社は、グループが持つ安全や運行品質に関する幅広いノウハウを本事業へ提供することを通じ、英国において品質の高い鉄道運行実現に努めるとともに、海外の鉄道事業発展へのさらなる貢献を目指すとしています。

三井物産は、近年の都市人口の急速な増大に伴う都市交通のニーズ拡大を背景に旅客鉄道事業への取り組みを広げ、ブラジルでの旅客鉄道事業に加え、本年 3 月には英国イーストアングリア旅客鉄道事業に出資参画しました。イギリスでの2つの事業を通じ、英国における旅客鉄道事業の実績を積み重ね、旅客鉄道事業を起点とする商業・不動産・その他モビリティー・サービスとの連携など新規ビジネスにも挑戦し、鉄道事業の拡大を目指します。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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