モリサワ、Adobe Creative CloudのTypekitにTypeBankの「TBUDゴシック」など10書体を新たに提供 モリサワフォントは全部で30書体に

モリサワは7月27日、同社のTypeBankフォント10種類を、Adobe社のCreative Cloud向けのフォントライブラリ「Typekit」に追加したと発表しました。

モリサワ プレスリリース

Adobe 公式ブログ

Typekitは、数千種類のフォントが利用できるAdobeのフォントライブラリ。クリエイティブプラットフォーム「Creative Cloud(CC)」の有料プランに内包されており、追加料金なしで利用できます。

モリサワフォントが新たに追加されるのは2015年以来で、今回新たに10書体が仲間入りし、Typekit内のモリサワフォントは計30書体となりました。

新たに収録されるのは、第三者学術機関による読みやすさの研究結果を取り入れた、ユニバーサルデザイン書体「TBUDシリーズ」や、1960年代から70年代に一世を風靡したタイポスの漢字デザイン書体「漢字タイポス48」など計10書体です。

  • 漢字タイポス 48/412
  • TBUDゴシック(Regular、Bold、Heavy)
  • TBUD丸ゴシック(Regular、Bold、Heavy)
  • TBUD明朝(Medium、Heavy)

私もAdobe CCでTypekitを利用していますが、モリサワフォントは本当に見やすくて美しいのでたいへん重宝しています。TBUDシリーズは個人的に好きなので、Typekitで使えるようになって感激です。

以下、それぞれのフォントについて紹介します。

漢字タイポス48/412

タイポスは1960年代から70年代にかけて人気が高くよく使われ、新しい書体へのニーズを掘り起こしました。フォント名の数字は縦横の線幅を示しています。漢字タイポス412であれば、4が横線の太さ、12が縦線の太さの比率です。

1968年にグループ・タイポの機関誌に発表されて以来、タイポスのデザインは時代と共に進化してきました。2008年にTypeBankがこの書体を刷新し、5つのウェイトを「漢字タイポス」ファミリーとして初めてフォント化しました。40年経っても今なお新しく、魅力的で親しみやすさがあり、そのシンプルでわかりやすい字形は、印刷媒体だけでなく画面表示でも読みやすい書体として注目を浴びています。

漢字タイポス415は2015年秋からサブスクリプションフォントライブラリーに入っていましたが、漢字タイポス書体に48と412が加わり、3フォントとなりました。

TBUDフォントシリーズ

TypeBankユニバーサルデザイン(TBUD)フォントは、アクセシビリティ研究の第一人者である中野泰志教授(慶応義塾大学、第三者学術機関)の研究結果をデザインに取り入れています。

TBUDフォントのデザインにあたっては、文字を誤認しやすい状況を分析し、文字の判別および読みやすさを検証して、書体を評価しました。その結果を反映したものが各フォントの最終デザインです。このようなプロセスを経たTBUDフォントシリーズは、読みやすく判別しやすいフォントとして高い信頼性を得ています。TBUDフォントは、アクセシビリティに配慮した取り組みや、公共標識のように文字の読みやすさが極めて重要な場面に最適な書体です。

今回、TBUDフォントシリーズから3書体がTypekitに加わり、厳格なアクセシビリティ基準に準拠したフォントが合計8種類になりました。

TBUDゴシック Regular、Bold、Heavy

TBUDゴシックは、読みやすさとバランスを兼ね備えたユニバーサルデザインのゴシック体です。文字を判別しやすくするため、線が密集している部分では、意図的に線を省略しています。文字間にゆとりを持たせて、全体としてクリアなフォームを維持。読みやすく、バランスの取れた美しさを保てるように、細心の注意を払ってデザインされています。文章をリズミカルに読めるように、仮名文字を漢字よりも若干小さくしています。

TBUD丸ゴシック Regular、Bold、Heavy

TBUD丸ゴシックはソフトで親しみやすい文字で、親しみやすい書体で、TBUD ゴシックと共にアクセシビリティが極めて重要な公共標識などによく使用されています。

TBUD明朝 Medium、Heavy

TBUD明朝は、格調ある明朝体のデザインを維持しつつ、判別しやすさと読みやすさの高い基準をクリアした書体です。伝統的な明朝体は横線が細いため、ロービジョンの方や距離の離れたディスプレイ表示などでは読みにくいことがあります。TBUD明朝体の横線は、ゴシック体のように縦線と同じ太さにしたため、これまでよりはるかに読みやすくなっています。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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