「日本橋の空を再び」 東京・日本橋上空の首都高地下化を本格検討へ 周辺のまちづくりと連携

国土交通省と東京都、首都高速は7月21日、東京都中央区・日本橋周辺区間の首都高速道路について、地下化に向けて検討を進めていくと発表しました。

東京五輪・パラリンピック終了後にも地下化の工事を着工する方針です。

国土交通省:報道発表資料

東京・中央区にある日本橋は、江戸幕府が開かれた1603年に架けられ、東海道など5つの街道の起点とされました。日本橋川に架かる現在の日本橋は、1911年に建造された石造りの橋です。

長さ約49m、幅27mで、中央部には「日本国道路元標」が埋め込まれ、日本の道路の始点となっています。橋柱の銘板にある「日本橋」の揮毛は徳川慶喜のもので、石造二連のアーチ橋は国の重要文化財に指定されています。

しかし東京オリンピックを翌年に控えた1963年には、首都高が日本橋川上空に開通しました。

日本橋の上を高速道路の高架橋がとおり、橋の上から空を見上げても、見えるのは高架、聞こえるのは走り抜ける車の音です。

それからおよそ50年たち、首都高は東京の中心を走る都心環状線(C1)として重要な役割を果たしていますが、一方で老朽化も進行

また川を覆うように造られた首都高は、これまで何度も景観に与える影響などについて議論がされてきました。

2014年、この区間を含めた首都高の大規模更新計画が策定され、2016年には日本橋周辺で検討が進むまちづくりの取り組みが、国家戦略特区の都市再生プロジェクトに追加されました。

国土交通省と東京都、首都高速はこの機会を捉え、「民間の発意によるまちづくりの展開と連携して首都高を地下化することにより、国際都市にふさわしい品格のある都市景観の形成、歴史や文化を踏まえた日本橋の顔づくり、沿道環境の改善など様々な効果が期待されます」として、検討を始めることとなりました。

日本橋周辺では民間業者が再開発事業を検討しており、地下化を再開発に組み込むことで、事業費の縮減を図ります。

地下化区間は、首都高都心環状線の竹橋―江戸橋両ジャンクション間(約2.9km)が検討され、これを軸に今後、具体策を都や首都高速道路会社と検討していきます。事業費は数千億円に上るとみられ、国と東京都、首都高速道路会社などが協力し、2020年に開催される東京五輪・パラリンピック終了後に着工する方針です。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

あわせて読みたい