うめきた新駅の地下設置工事をJR西日本が公開 大阪駅と直結しおおさか東線からの乗入れにも対応

先日当ブログでもお伝えした、「うめきた2期」再開発。

JR大阪駅北側の貨物駅跡地を再開発する今回の再開発計画では、JR東海道本線貨物支線(梅田貨物線)のうち、うめきた2期地区を通る部分の地下化と新駅の工事が10月28日から全面的に着工しました。JR西日本これに先立ち27日に工事現場の一部を報道陣に公開しました。

うめきた地区西端を南北に走るJR東海道線支線(約2,400m)を大阪駅寄りに移設・地下化する事業で、新駅(仮称:北梅田駅)ができる予定です。これにより、現在支線を通て大阪駅を通らなかった特急「はるか」や「くろしお」が新駅に停車するので、大阪・梅田エリアから関西国際空港へ行くのが格段に便利になり、さらに所要時間もなんと約20分短縮できます。

というわけで今回は、そんなうめきた再開発の現状をお伝えします!

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関空ー大阪間が20分短縮

osaka 現在、京都駅(一部は米原駅)と関西空港駅を結ぶ特急「はるか」や、京都駅・新大阪駅から白浜・新宮方面へ向かう特急「くろしお」は、吹田貨物ターミナル駅を起点とするJR東海道本線支線を走行している。新大阪駅に停車した後、梅田信号場(旧梅田貨物駅)を経て福島駅付近から大阪環状線と並行するルートをとっています。そのため、大阪・梅田エリアから関空・和歌山方面に向かうためには、大阪環状線や阪和線を通る「関空快速」で66分かかり不便でした。

今回、このJR東海道本線支線のうち、旧梅田貨物駅付近の約2.4kmが地下化事業区間となり、工事が進められています。

地下化に合わせ、現在の地上線より南側へ線路が移設され、大阪駅に近接する位置に2面4線の構造を持つ新駅「北梅田駅(仮称)」を設置。特急「はるか」「くろしお」が停車する予定です。これによって大阪駅と関西空港間が約20分短縮されます。

大阪駅との直結で梅田エリアのさらなる発展が期待

2 うめきた新駅とうめきた1期再開発事業で完成した巨大複合商業施設・グランフロント大阪は地下道でつながり、またJR大阪駅とも直結。特急「はるか」も「北梅田駅(仮称)」に停車するため、訪日外国人旅行者が直接「うめきた地区」を訪れることが期待されます。地下化にともない、再開発エリアの南西にある「西梅田一番踏切」が廃止されるます。1時間当たり最大約8分遮断している「開かずの踏切」で、渋滞を招くこともあったようです。

大阪駅の北側を通る部分には梅田貨物駅があったが、吹田貨物ターミナル駅に機能を移す形で2013年に廃止されました。これに伴い貨物駅跡地を開発するとともに、梅田貨物線を貨物駅跡地の東側地下に移設。途中に北梅田駅(仮称)を設置する計画が始動したんです。

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工区は北1~3工区と駅部工区、南1・2工区の計六つに分かれており、このうち北1~3工区と南1・2工区が着工済み。残る駅部工区は28日に着工しました。

今回公開されたのは、北2工区の工事現場。北2工区では現在、トンネルを作るための掘削作業が続けられており、トンネルの規模は高さ7m・幅11.5mになる予定です。現場の床面はコンクリート打ちがすでに終了し、左カーブの下り勾配となっています。電気・ガス・水道管などのインフラ設備の移転が必要となるため、2015年11月から先行的に作業が進められています。

工事区間の大半は貨物駅跡地の更地化が完了したばかりで、本格的な工事はこれからという状況ですが、北2工区は先行して掘削工事が進み、地上からの深さが約12m、幅が約12mの大きな「溝」ができあがっています。今後は2面4線のホームができる新駅に合わせ、複線の箱形トンネルを構築する作業へと移っていくとのことです。

おおさか東線からの乗入れにも対応

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計画されている線路はうめきた新駅を境に吹田方が複線、大阪環状線の西九条方が単線となっています。うめきた新駅は島式2面4線の地下ホームになり、大阪駅と実質的にはつながることになりますが、両駅の改札内外を結ぶ連絡通路の整備は今後の検討課題になるようです。

梅田貨物線の地下化と北梅田駅の開業は2023年3月の予定で、事業全体の完了は2024年3月を予定しています。開業すると、特急『はるか』『くろしお』も同駅に停車することになりますが、それ以外の列車の北梅田駅への乗入れは未定です。

しかし、先日お伝えしたおおさか東線の北区間(新大阪~放出、2019年春開業予定)から梅田貨物線に乗入れできる構造にするということです。

事実上はJRおおさか東線と大阪環状線、さらには東海道本線(京都線)との相互直通運転も可能となる予定ですが、JR西日本によると、乗り入れも含めて検討中とのことです。

これは想像ですが、もしかすると奈良方面からおおさか東線を経由してうめきた新駅を通る関西空港行き、というような電車も運行されるかもしれませんね。さらには現在の関空快速が廃止されて、吹田貨物ターミナルから新大阪を経由してうめきた新駅、関西空港へとつながる新たな快速が運行されるかもしれません。そうなれば大阪環状線の混雑緩和にもつながりますしね。

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このほか、北梅田駅の西九条方は、当ブログでもお伝えした「なにわ筋線」(新大阪~JR難波)に配慮した線形を採用しているということです。なにわ筋線の分岐に対応した準備構造物の構築は、今回の工事では行わないということですが、頓挫していたなにわ筋線計画が動き出すきっかけにはなるかもしれません。(そうなれば京阪中之島線も救われるんですがね…)

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おわりに

というわけで今回は、うめきた2期再開発、とくに新駅・線路地下化の現状についてみてきましたがいかがだったでしょうか。

おおさか東線に対応した新駅になるということで、これからの相互直通運転や所要時間短縮が期待できそうですね!(これでなにわ筋線計画が動き出してくれればいいんですがね…)

また今年度中には、地上部分の再開発の概要も決定するということで、これからますますうめきたエリアが盛り上がりそうですね。

それでは!

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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