JR東日本がインバウンド受け入れ戦略実施 東京駅に「祈祷室」、新幹線には「荷物置場」を設置

JR東日本は5月9日、グループのインバウンド戦略の推進についてのプレスリリースを発表し、東京駅にイスラム教徒(ムスリム)向けの祈祷室を開設することや、東北・北海道新幹線と秋田新幹線の車両に荷物置場を設けることなどを発表しました。

増加し続ける訪日外国人観光客のニーズに応えるためのインバウンド戦略で、旅⾏者受⼊れの環境づくりを行うのが目的です。

JR東日本プレスリリース

東京駅にムスリムのための「祈祷室」

発表によると、祈祷室(Prayer Room)は東京駅丸の内北口ドームの訪日旅行センター内(JR EAST Travel Service Center)に設置。2名程度が静かに過ごせるスペースとなる予定で、身体を清めるための小浄施設も設置されます。開設予定日は6月5日です。

利用できる可能な時間帯は平日8時30分~19時、土曜・休日は8時30分~17時となっています。利⽤の際はインターフォンで係員を呼び、扉を開錠するようです。

JR東日本管内への祈祷室設置は初めてで、東南アジア諸国をはじめとしてムスリム(イスラム教徒)の訪⽇外国⼈旅⾏者が増加している状況を踏まえ、東京駅構内への開設を決めたといいます。なお、祈祷室は、宗教・宗派を問わずご利⽤いただける施設として運⽤していくということです。

既に国内でも、ムスリムの多い国の駅や空港などでは、祈祷室を設置していることが多くなってきました。

2014年9月には南海電鉄難波駅併設のショッピングセンター「なんばCITY」に祈祷室を設置。同年10月にはJR西日本大阪駅サウスゲートビルに祈とう室を開設しています。

東北・北海道・秋田新幹線に荷物置き場を設置

JR東日本とJR北海道の2社は、東北・北海道新幹線秋田新幹線の車両に荷物置場を設けると発表しました。今年7月から2018年8月頃にかけて順次設置する予定です。

荷物置場が設置されるのは、JR東日本が保有する東北・北海道新幹線のE5系秋田新幹線のE6系、JR北海道が保有する東北・北海道新幹線のH5系です。

東北・北海道新幹線のE5系とH5系は普通車の2・4・6・8号車とグリーン車の9号車に、秋田新幹線のE6系は普通車の13・15・17号車とグリーン車の11号車にそれぞれ設けられます。

一部の座席を撤去し、普通車は東京方、グリーン車はデッキスペースに設置されます。

秋田新幹線E6系

E5系とH5系は7月1日から荷物置場を順次設け2018年2月頃までには全ての車両への導入が完了する予定。E6系は2018年2月頃から8月頃にかけて順次導入される予定としています。

北海道新幹線E5系

JR北海道の発表によれば、近年の訪日外国人旅行者の増加に伴う手荷物の大型化を踏まえて荷物置場を設けるとしています。北海道といえばスキーやスノーボードに訪れる外国人観光客も多く、他の旅行先に比べて荷物が大型化しているようです。

ちなみに、北陸新幹線のE7系(JR東日本)とW7系(JR西日本)は2015年の10月から12月にかけ、訪日客や冬季のスキー・スノーボード客の増加に対応するため荷物置場が既に設置されています

インバウンド需要で観光業は大いに盛り上がっていますが、鉄道会社もしっかり戦略を練って呼び込みが必要のよう。

JR東日本では、この他にも航空券とセットになったインバウンド向けきっぷや、現美新幹線やリゾートしらかみなど観光列車へのインバウンド予約解禁など、インバウンド向け改革を合わせて発表しています。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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