NTT、すべての固定電話を2024年からIP電話に 主要先進国に先駆け移行 料金も全国どこでも一律に

NTTグループは4月6日、2024年から固定電話をインターネット技術を使うIP電話への切り替えを始めると発表しました。2025年初めに完了させる計画で、合わせて通話料金を原則全国一律で3分8.5円にするということです。

NTT西日本・東日本プレスリリース

NTTグループでは、2025年までに固定電話サービスをPSTN(公衆交換電話網)からIP網へ移行するとし、PSTNで現在提供している加入電話・INSネットの固定電話サービスに「メタルIP電話」を提供することを発表しました。

発表された移行スケジュールによると、2024年初頭に加入電話・INSネットからメタルIP電話へ一斉に契約を移行し、新料金体系を適用します。

IP化はNTT東西の設備更新だけで完結し、利用者の自宅で工事したり、専用の装置を別途置いたりする必要はありません。電話機などは従来のものがそのまま利用できます。

全国どこでも3分8.5円に!

料金は現在の距離別から全国一律に改め全国どこにかけても3分8.5円(税別)とします。現在、100km以上離れた長距離の通話は3分80円ですが、昼間の市内通話と同じ金額に実質値下げとなります。

現在、月額1450~1700円の住宅用加入電話、月2300~2500円の事務用加入電話の基本料は据え置きます。現在の固定電話は長距離通話の場合、経由する交換機の数が増えるため、料金が割高になっていましたが、どこと通信してもコストが変わらないインターネットの特性を使って、最安料金で統一します。

新料金は2024年初めに適用されます。

主要先進国に先駆け実施

固定電話のIP化は、2006年にイギリスでBTグループが試みましが、完全な移行は失敗。アメリカでもAT&Tが実験的に移行しているのみ。ヨーロッパではドイツテレコムがマケドニアなどを対象に実施した例はありますが、主要先進国が全国規模で移行するのは初となります。

固定電話の契約数は1997年度がピークで6322万件。2017年3月末時点で約2172万件ですが、NTTはIPへの切り替え時点でさらに半分程度に落ち込むと予想しています。

加入電話・INSネットのユーザーに対しては、契約移行の2年前となる2022年ごろより、手続きや提供条件などについて案内していくということです。

また、IP電話への移行に伴い、距離別に電話会社を選択して契約できる「マイライン」など一部のサービスを廃止する方針。一部の電話会社が反発しているため、今後は総務省の委員会や当事者間で協議するということです。

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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