北陸新幹線、京都ー新大阪間は「南回りルート」に決定 整備計画策定から44年で全線が確定 京田辺市に新駅設置へ

北陸新幹線の整備計画で、ルート未定だった京都―新大阪間について与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチームは3月15日、検討委員会がとりまとめた京都府京田辺市のJR片町線(学研都市線)松井山手駅付近と接続する「南回りルート」を了承しました。

福井県の敦賀以西のルートは「小浜-京都-松井山手-新大阪」となり、1973年の整備計画策定から44年で北陸新幹線全線のルートが確定したことになります。

【敦賀ー京都間のルートについての記事はこちら

敦賀~新大阪間の着工時期は2031年以降、全線開業は2046年が想定され、今年度から詳細ルートの公表に向けた調査や環境影響評価を約6年かけて順次進めていく予定。与党プロジェクトチームは、前倒し着工に向けた財源確保の在り方を検討するということです。

国交省の調査では、敦賀―新大阪間は約143kmで、所要時間は約44分となります。

概算建設費は約2兆1千億円京都府内には京都駅に接続する地下駅と現・松井山手駅付近に新駅が設置されます。

ちなみに着工の条件となる費用対効果は、投資に見合う「1」を超える「1.05」でした。

東海道新幹線の北側を通る「北回り案」は、南回りよりも建設費は300億円少ないですが、距離や所要時間はほとんど変わらず、工期は同じ15年。費用対効果は1.08でした。

強引に決まった?南回り

当初、南回りで検討されていたのは、JR片町線(学研都市線)の京田辺駅周辺に新駅をつくる案でした。国土交通省がこの案を分析したところ、費用対効果は0.97

整備新幹線は、費用対効果が基準の1を超えなければ着工できないきまりハフィントンポストによれば、この数字が与党側に内々に示され、国交省と与党側が協議。1を超える案になるようにルートの見直しに着手したということです。

その過程で、より大阪に近い松井山手駅(京田辺市)に新駅をつくる案が浮上。当初のルートよりも距離が約3キロ短くなることで、建設費も約1600億円圧縮され、利用者数も多くなると試算。費用対効果は1.05となり、1を超えました

京田辺市の松井山手は大阪府に近く、付近には関西文化学術研究都市もあることから、北回りにして駅を設置しない場合よりも沿線自治体への便益があると見込まれたことから、南回りに決定したと思われます。

北陸新幹線のルート選定は2015年に本格化。当初は舞鶴ルート、米原ルート、小浜ルートの3案が検討されましたが、沿線府県の意向などを踏まえて、最終的にはJR西日本が提案した「小浜―京都―新大阪」と、京都府が求めた「南回り」を組み合わせた形となりました。

 

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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