JR北海道が51駅廃止へ ロシアはシベリア鉄道の北海道延伸を要求!?

なんだか地味に人気のある、JR北海道ネタです。

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JR北海道が51駅廃止進める

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JR北海道が1日平均乗車人数(2011~15年の調査日の平均)が1人以下の51駅を中心に廃止を進めていることが10月1日に報じられました。

廃止する予定の駅は図の通り。(読売新聞、北海道新聞より)

対象となる駅のうち、留萌線の5駅はすでに廃止が決まっていて、JR北は残りの46駅について、今年度末のダイヤ改正時の廃止を念頭に、沿線自治体と協議を進めるとみられます。

経営が悪化しているJR北海道は、路線廃止も含めた鉄道事業の抜本的な見直し作業を加速させています。先日当ブログでもお伝えしたように維持困難路線の策定を進めています。

シベリア鉄道、北海道延伸をロシアが要求!?

今日、衝撃なニュースが飛び込んできましたね。それがこちら。

 政府が検討している対露経済協力について、ロシア側がシベリア鉄道を延伸し、サハリンから北海道までをつなぐ大陸横断鉄道の建設を求めていることが2日、分かった。ロシアは要望の「目玉」として、日露の物流のみならず観光など人的交流の活発化を期待。一方、日本側もロシアの生活の質向上や、資源収入に頼る産業の多角化につながる協力策の原案をまとめており、ロシア側要望への対応を精査している。

シベリア鉄道の延伸は、アジア大陸からサハリン(樺太)間の間宮海峡(約7キロ)と、サハリンから北海道・稚内間の宗谷海峡(約42キロ)に橋またはトンネルを建設する構想だ。実現すれば、日本からロシアの首都モスクワを経て欧州を陸路で結ぶ新たなルートを構築でき、プーチン大統領もかつて「シベリア鉄道を日本の貨物で満載することにつながる」と期待感を示したという。

併せて、モスクワの東約800キロにあるカザンからウラジオストクまでのシベリア鉄道高速化構想も浮上している。シベリア鉄道の輸送期間短縮でロシア国内の経済活性化に貢献するほか日本企業の商機拡大にもつながる。将来の現地生産をにらみ、車両や信号システム、レールなど日本の技術をパッケージで売り込む構想で、既に一部の関連企業は事業性の検討を始めたとみられる。

ロシアは日本に対し、シベリア鉄道関連を含む50項目のプロジェクトを提案。極東の発電所から電気を海底ケーブルで北海道または本州に運ぶ「エネルギー・ブリッジ構想」も注目株だが、重要なエネルギーインフラをロシアに握られるリスクも懸念される。

一方、日本側も経済協力でロシアの国民感情を軟化させ、北方領土交渉の前進につなげたい考えだ。

(産経新聞3日付より)

なんとヨーロッパから続くユーラシア大陸の背骨・シベリア鉄道が北海道に延伸するかもしれない!というニュースです。

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もしこれが実現すれば、線路の上では鹿児島からヨーロッパまでつながることになるため、日本の鉄道とバイカル・アムール鉄道(バム鉄道:第2シベリア鉄道)、シベリア鉄道との直通運転のみならず、モスクワからさらに西側の西欧方面とも直通運転を行い、上野発パリ・ロンドン行きなどの欧亜直通列車に組み込み、一大物流網の中継地とすることも視野に入れられているのです。

技術的には青函トンネルより容易か

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現在予定されているルートをちょっと描いてみました。

今回の報道によると、建設予定なのは樺太(サハリン)と北海道・宗谷岬を結ぶ宗谷トンネルです。海峡の長さは43キロで、青函トンネルの53キロよりも短くなりそうです。そして北海道と本州のように、地質が異なっていたりせず、北海道とサハリンでは、地質には大きな違いがなく、技術的な側面では、トンネルの建設は青函トンネルよりも難しくはないと見込まれています。

さらにロシア側では、2013年にロシア極東発展省が2016年にサハリンと大陸を結ぶ橋を着工する方針を明らかにしています。それが図に記したサハリントンネルです。そのうえで、同区間の構想についても言及しています。

つまり北海道側の宗谷本線が樺太の路線とつながり、鹿児島からロシア、さらにはパリまで鉄道がつながります。

ロシア政府の専門家の調査と試算によれば、間宮海峡の連絡橋及びそこからの支線の建設費用が20億ドル、サハリンの鉄道の刷新費用が25億ドル、宗谷トンネルの費用は80億 – 100億ドルと試算され、本計画及びそれに付随する計画の投資額の総額は120 – 150億ドルと見積もられています。建設工事は7年かかる見込みです。

その効果はいかに

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ロシア側はプーチン首相の発言などから日本との貨物列車による物資輸送による貿易活性化によってサハリン州や極東地域の経済の活性化を期待しています。

本計画が実現した場合年間400 – 600万個のコンテナが日本とヨーロッパの間で輸送され(日本とヨーロッパの間の総コンテナ個数のなんと20%)、さらに年間1800 – 2000万トンの貨物が日本とロシアの間で輸送される可能性があると試算し、これらの輸送から得られる年間収益は30 – 40億ドルになると見積もられています。シベリア鉄道およびバイカル・アムール鉄道沿線地域からの鉱物資源、木材、その他の自然の開発や輸出を活発化させることが可能になると考えられています。

一方、日本側では政府や当事者である北海道旅客鉄道(JR北海道)と日本貨物鉄道(JR貨物)は本計画に対して何の見解も表明していない(ロシア側は日本と交渉しているというが、日本側は無視を決め込んでいる)ため、費用対効果に見合うかどうかといった面も含め、どのような効果が見込まれるかは不明です。

しかし、現在絶滅危惧種になってしまっているJR北海道が、ロシアとの物流・旅客の拠点となり、活性化することは間違いないと思います。ある意味、それが日本にとっての効果かもしれません笑

おわりに

というわけで北海道の鉄道ニュースをお伝えしました!

計画されているシベリア鉄道延伸は、線路幅の違いなどまだ課題はあります。まもなく12月に下関での日露首脳会談も行われますし、日本とロシアの経済関係強化・平和条約についても進みそうですね。

日中関係や日韓関係は冷え切るばかり… ロシアとの関係強化で、東アジアの関係改善につながってほしいとひそかに期待しております。

それでは!

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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