[Google I/O 2017] 次期Android「Android O」の新機能が公開 メモリ1GB端末向けの軽量版「Android Go」も発表

Googleの開発者カンファレンス「Google I/O 2017」の基調講演で、次期Androidとなる「Android O」の新機能を公開し、ベータ版のリリースを発表しました。

また、メモリが1GB以下の端末に搭載される軽量版Android「Android Go」も発表され、新興国市場へ向けて2018年にも対応端末が登場します。

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これまでよりも強力かつ使いやすく「Android O」

動画を見ながらの作業が簡単に!「Picture-in-picture」

「Picture-in-picture」機能はYouTubeや、ビデオ通話の動画部分だけをウィンドウとして表示し、バッググラウンド再生を可能にする機能で、動画を見ながらの作業がかなり便利になります。

上の写真のようにカレンダーをチェックしながら友達にTV電話をかけたり、料理ムービーを見ながらレシピを見たりと、2つのタスクを同時に行う際に有用です。あらゆるサイズの画面でシームレスにマルチタスクが行えるように設計されているということです。

アプリ内通知をスマートに「Notification dots」

「Notification dots」は、アプリ内の通知をスマートに伝えるための機能です。

アプリアイコン上にドットが表示されたら、アプリアイコンを長押しすると、そのアプリだけの通知が表示されるという機能です。通知の確認のみならず、消去なども可能。

大量の通知を溜めがちな人でも、これならアプリごとに通知を見れるので、大事な連絡を見逃すことを少なくなるかもしれませんね。

Chromeじゃなくてもパスワード自動入力!「Autofill with Google」

「Autofill with Google」は、現在Google Chromeブラウザのみで使えるオートフィル機能(=自動入力機能)Androidの他のアプリでも使えるようになるという機能です。新しい端末を利用する際などでもパスワードの設定などが簡単になり、Google製のアプリ以外でもオートフィル機能が利用可能となります。

コピー&ペーストがスマートに「Smart Text Selection」

 

「Smart Text Selection」は、住所・URL・電話番号・メールアドレスなどをより賢くコピー&ペーストできるようになる機能です。選択した文字列をバックグラウンドで解析し、編集メニュー上に使用頻度の高いアプリをガイドしてくれます。例えば、メールの文章に出てきた住所を選択すると、Google マップで検索するボタンが出てきます。わざわざGoogleマップを開いて、コピーした住所情報をペーストして検索、という手間が省けるようになりますね。

Google Playのセキュリティ強化機能「Google Play Protect」

またGoogle Playに導入される新たなセキュリティ強化機能「Google Play Protect」についても紹介されました。

これはAndroidデバイスにインストールした後のアプリの挙動を監視する、アンチマルウェア的機能で、バックグラウンドで自動動作し、明示的なスキャンも可能。

インストール後のセキュリティは安心できそうです。

アプリの起動速度は2倍に 性能もアップ

Android Oでは、OSの基本的な性能もアップします。

Android 7.0 Nougatに比べてOSやアプリの起動速度が2倍に。Google Sheetsでの計測結果では、Nougatを100とすると、起動速度は216でした。Androidのランタイムを大幅に変更することによって実現したということです。

さらに、バックグランド動作アプリの動作制限も強化され、GPSなどの測位処理やWi-Fiのスキャン手法などを変更し、バッテリーやRAMの消費率を減少させることに成功。CPU負荷が低減したといいます。

この他、Googleは新しいプログラミング言語である「Kotlin」のサポートを発表しています。

初のパブリックベータ版となるAndroid O Developer Preview 2は、Nexus 5X、6P、Nexus PlayerPixel / Pixel XL、Pixel Cが対象。無償でダウンロードが可能です。(一般ユーザはお勧めしません)

新興国向け軽量版OS「Android Go」

Android Oの新機能紹介に加え、Googleは1GB以下のメモリを搭載する端末向けの軽量版Android「Android Go」も発表しています。

新興国向け廉価版スマートフォンやタブレットに向けた軽量版OSとなるAndroid Go。RAM(メモリ)1GB以下のデバイス向けに設計され、モバイル通信環境が低速で通信状況も整っていない地域においても、快適に使えるものとするとしています。

Googleは、Android OSそのものの軽量化だけでなく、GoogleアプリやGoogle Playストア経由のアプリにも軽量版を用意しています。

軽量版アプリとしては、「YouTube GO」や「Chrome」「Gboard」などのアプリが利用可能で、各アプリにはメモリ・ストレージ・モバイルデータの使用量を削減するための工夫が施されています。

特に「YouTube Go」は、通信環境の悪い地域に向け、ファイルのダウンロード機能やスマートフォン間でのオフラインシェアリング機能を備えます。

Google Play経由のアプリは、アプリ一覧に「Optimized for Your device」として、Android Go向けの「軽量版」アプリを強調表示。既に提供されてているFaceBook LiteSkype Liteなども優先表示し、容量のヘビーなアプリを入れることを防ぎます。

ちなみに、軽量版アプリの目安も開発者向けに公開。実用的なオフライン操作が可能な点apkファイル容量が10MB以下である点、バッテリーやRAMへの負荷が少ない点を挙げています。

また新興国に多い多言語地域向けに、ソフトウェアキーボードの「GBoard」でのハングアウト入力例として、発表会で英文入力からヒンディー語へのリアルタイム翻訳機能をデモ。複数言語が母語となる地域でもメッセージ交換が容易になるとアピールしています。

Android Goのコンセプトとしては、2014年に初めて発表された新興国向け端末「Android One」と同じですが、ハードウェアは比較的廉価だったものの、Android OSはほぼ標準仕様。まだまだ新興国向けには「重い」端末でした。

メモリが1Gバイト未満のすべての端末にAndroid Goが提供されることになり、2018年にも対応端末が登場するとのことです。

 

mamesuke

福岡出身、関西で学ぶ大学生。学生メディアとして、大学新聞で活動中。ガジェット好き、旅行好き、カメラ好き。鉄道もちょっとかじってます。

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